人はどう生きるか。

Ecclesiastes 3:11

夜と霧

 こちら読みました

夜と霧 新版

夜と霧 新版

 

 私たちが生きるこの社会では、多くの人々が絶えずストレスに晒されています。競争にさらされ、そこで抜け出したとしても待ち受けているのはその地位、能力を維持するための壮絶な努力です。

 

仮に、その生活を走りきり、50、60代で組織のトップに立ったとしてもなお、多くの人は自分の人生の意味を問い続ける現代において、一生変わらず自分の人生に意味を与えてくれるものはあるのでしょうか?

 

今回紹介する「夜と霧」はその問いに対して、1つの答えを提示しています。

第二次世界対戦下ドイツで精神科医を務めていた、V・E・フランクルの著書で、彼はユダヤ人であったことから、ナチス強制収容所で文字通り「地獄」のような生活を送ります。

 

あまりにも過酷な環境の中で、人間性を保ち続けようとする者、保つことができずどこまでも堕落していく者に分かれますが、筆者は生き残ったものに共通する特徴として「体力でも狡猾さでもなく、希望を持って人間性を失わずにいたか」を挙げていました。

 

このような本が書き残されたのは奇跡のようなものです。

 

最後の最後で自分に残り続ける価値観とは何か、本書から学ぶことは多いです。

「自分はどうありたいのか」を選択することは究極の自由で、自分の人生の価値を決める。

そう心に刻んで、これからも生きていきたいですね。