人はなんで生きるか
こちら読みました
以前紹介した「光あるうち光の中を歩め」の作者と同じトルストイの書いた本です。
トルストイは晩年、宗教的な思索が含まれ・一般の方にも読みやすい作品を執筆していきます。「人はなんで生きるか」はその中の代表的な一冊です。
「戦争と平和」、「アンナカレーニナ」といった長編小説がトルストイの作品として有名ですが、難解かつ分量が多いため理解しにくく、今回紹介するような短編のものでも得るものは多いのでこちらから入ると挫折せずに読み進めていくことができると思います。
100年以上前であっても人々が探し求めているのは「より良い生き方」であり、実際に多くの人々がこの本を通してトルストイに共鳴していました。
童話という形にすることで愛・善・平和といったテーマがくっきりと浮かび上がり、読後は人によくしなきゃな、と改めて感じることもおおいです。
作中の「二人の老人」では、福音書の背景があるものの、形式的な善と本当の善というものをわかりやすく表現してくれています。
トルストイの作品は日本の文学界にも大きな影響を与えましたが一般の認知度は?な状態ですので気になった方はぜひ手に取ってみてください。