君たちはどう生きるか
こちら、読みました
実はその前にこちらも読んでいました
適当に書店で手にとって、買ってみたところアマゾンでは歴史的名著と呼ばれているとか。漫画の方はだいぶ飛ばし気味で展開の速さや主人公の心象の変化がうまくつかめない方が多いのではないかと思います。
本のポイントとしては、主人公コペルくんとその叔父さんのやりとりを通して
・わたしたちが生きる上で大切な”ものの見方”
・常に選択を迫られる人生、何が良くて何が悪いのか
を読者にも考えてもらおうという内容
高度経済成長期の成功体験から、そこそこの生活・人並みの幸せ・安定などを求めるようになったわたしたちにとって、示唆に富んだ内容ですね(むしろ、わたしたち日本人の方が戦前と変わっていない)
印象的な部分をピックアップ
真実の経験について(おじさんのノート)
「肝心なことは、世間の目よりも何よりも、君自身がまず人間の立派さがどこにあるのか、それを本当に君の魂で知ることだ。…他人の目に立派に見えるように見えるようにと、ふるまっているひとがずいぶんある。そういうひとは、自分がひとの目にどう映るかということを一番気にするようになって、本当の自分、ありのままの自分がどんなものかということをついお留守にしてしまうものだ。」
偉大な人間とはどんな人か(おじさんのノート)
特にナポレオンの下りはどの時代においても変わらないものの見方かと。なぜなぜ思考で分析していった末に、ナポレオンは結局何を得たのか?賞賛を集める彼の生き方に対して最も思うことはないのか?、著者はそこを考えて欲しいのでしょう。
何がどうあれこのタイトル・テーマで本が出版され、多くの方々に親しまれているのは嬉しいですね。著者が生きていたのは戦前の日本ですから、様々に思うところはあります。